こんにちは、Ayakaです。
どんなトピックでも、海外と日本を比べると、どっちが良いという結論で終わりがちですが、今回は良し悪しの話はしません。
単に、ヨーロッパに在住して1年半以上経って発見した違いについて述べます。
良し悪しは決着がつけられないとはいえ、結論から言うと、今回の話題に関してはヨーロッパの方が個人的に好きです。
体験談を紹介しつつ、ヨーロッパでの下ネタ事情について考察していきます。
そもそも、下ネタという単語が日本語で使われる意味と同じ意味でこちらにあるのか不明ですが。
英語だとDirty jokesやNasty jokesに近いと思いますが、これらの単語=下ネタのことかはちょっとはっきりしませんね。
授業中に生徒の「去勢」発言
人工統計学の授業中、
育てられるだけの経済能力がないにも関わらず多産する貧困家庭がある。これを食い止める政策はどんなものが考えられるか。
という質問が教授から出されました。
性教育の充実、コンドームやピルの普及、中国のような一人っ子政策、などの案が出る中、ある生徒がいきなり
「去勢!」
と言い放ったのです。
もちろん私はビックリしましたし、生徒の何人かは思わず笑いが吹き出していましたが、発言した本人はいたって本気。
彼自身がインド主出身で、多産な家族を間近で見てきたことも考えに影響しているのかもしれません。
初めは笑っていた生徒もずっと笑っているわけではありませんでした。教授はもちろん笑いません。
私はその後、国家政策の規模で去勢を行うとなると、まず法制定をどうするんだろう、例外は作らなくていいのか、人々をどうやって説得するのか、など考えていました・・・。
授業の最後に教授の「いくら人間はセックスが好きとはいえ・・・」発言
日本だと、前置きなしに性についていきなり話し出す先生は強烈!みたいな印象がまだありますか?
少なくとも、私が日本にいた2年ほど前まではそういう感じだったので、今でもまだその傾向が強いと推測します。
社会の風潮ってそんなすぐに変わるものではないと思うので。
現代の政治制度の授業の最後に、教授がまとめとして「〇〇〇。いくら人間がセックスが好きだとはいえ、現代社会では女性を鉄の檻の中に閉じこめておくことは現実的ではない。・・・(政治の話の続き)・・・」
と発言しました。
(この教授はなんとかして女性を檻に閉じ込めようという案を考えているわけではないので、誤解のないようにお願いします。)
こんな感じで、大学の授業中も割と「セックス」や「レイプ」などの単語はちょくちょく生徒からも教授からも当たり前のように出てきます。
(レイプが当たり前と言っているのではないですからね。そこも誤解のないようにお願いします。)
教授が“セックス”という単語を出したからといって、生徒に変な空気が走るわけでもなく、授業終わりにも誰一人として教授の発言を咎める生徒はいませんでした。
その日の授業の終わり、帰り道で私は友人と他愛もない会話をしたのを覚えています。
カフェで友人とピルについて真面目トーク
ロガル・マルチンスキを食べに行った日、友人と恋愛、結婚、子どもについての話をしているうちに、ピルの話になりました。
ロガル・マルチンスキとは?
その時は主に、低用量ピルと緊急避妊ピルについて話していました。
ちなみに、「これからピルの話してもいい?」とか、そういった前置きは一切なしです。
ポーランド人にとっては外国語である英語で話していたので、警戒心が薄かったのが理由の1つとして挙げられるかもしれませんが、声のトーンを落としてひそひそ話してはいませんでした。
ただ、ワルシャワはポーランド国内では比較的国際的な都市なので、英語を理解できる人が多いです。
周囲の人もなんとなく私たちが話していた内容は分かっていたと思いますが、特別ジロジロと変な目で見てくるわけでもありませんでした。
私は、正直東京で同じことはできないと思います。
英語ならまだしも、日本語で同じ内容を話すと周囲からコソコソ何か言われそうです。
実際日本はどうですか?性について割とオープンに話せるようになってますかね?
ルームメイトとセックスについてトーク
前のルームメイトがウクライナ出身のとっても美しい子でしたが、彼女とはよく性の話をしました。
それも、どういった避妊方法が良いのか、どんな時にセックスしたい気分が高まるか、生理中のセックスはどうしたら良いのかなどの真面目な話を中心に、(当時彼女はウクライナに彼氏がいたので)彼は今何をしているのか、遠距離で寂しくないのかなどの恋愛話もしました。
いちいち「変なこと聞くけどさぁ」とか「セックスについて聞いてもいい?」なんて前置きはせず、全く別の会話の流れから性のトピックになったり、いきなり性のトピックを話し出していました。
私が今こうやって性についてオープン書けているのは彼女のおかげであることは間違いないです。ほんとうにありがとう!と伝えたいです。
最後に


これまで書いてきたことは、ヨーロッパでも日本でも、人によりきりなのは大前提です。
全体的な印象として感じたことを私の経験だけを元に書いたに過ぎません。
私が知らないだけで、日本でも同性同士では性についての真面目な話をよくすることがあるのかもしれません。
ただ、私の日本での経験上、性のトピックを持ち出す時は、同性にすら「変なことかもしれないけど、ちょっと聞いていい?」とか「話しにくいことなんだけどさぁ」と多少恥ずかしがりながら前置きをして恐る恐る聞いていたと思います。
異性間でも何人かで集まって話した経験がある人もいるかもしれませんが、大抵それは夜、修学旅行の夜のお楽しみみたいに、ギャーギャー騒いで大笑いして面白半分に扱ってはいませんでしたか。
冒頭で述べたように、好みの問題だと思いますが、特別な場合を除き私は性について割とオープンに且つ真面目に話せるヨーロッパの雰囲気の方が好きです。
特別な場合というのは、性被害に遭われた方がいる場合や、その他なんらかの事情で性のトピックを聞きたくない、話したくない方がいる場合です。
そういった場合は、やはり前置きがあるとその方も心構えができるかもしれません。
繰り返しになりますが、私は性事情をオープンに且つ真面目に話しやすい雰囲気の方が好きです。
もちろんどこにでも、話したがらない、聞きたがらない人はいますので、全員に当てはまりはしません。
もしかしたらヨーロッパでは、私の周りにそういった人が多いだけの可能性もあります。
何にせよ、日常会話でも授業中にでも>性の話題を真面目に発言できる、聞ける雰囲気があるのは良いことだと思います。
ヨーロッパでは、性は私たちの生活の一部であり、セックスや性欲は人間として当たり前のことだと認識して話している傾向があるように感じます。