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日本の大学 vs 海外の大学『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』を読んで受けた衝撃

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この記事はこんな人にオススメです
  •  海外の大学について知りたい人
  •  海外の大学へ進学を検討している人
  •  日本の大学について疑問を抱いている人
  •  大学へ行く意味を考えたい人

こんにちは、Ayakaです。

 

先日、2013年4月に発売された『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』を読みました。

 

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読んでみて、まぁベッドから落っこちるかと思うほどの衝撃でした。

 

高校生のうちに読んでいたら、もっと早くに海外への正規留学を決断していたかもしれません。

 

海外かぶれは嫌いで、「ほらみろ、海外の大学はこんなに凄いんだ!」「日本の大学は全部クソだ!」なんて言うつもりはありませんし、そんなことは微塵も思いませんが、

 

著書の内容が今も続いているとしたら、日本の国力落ちるの必然ではないか!?と危機感を覚えました。

 

今回は自分の経験も含めて、海外の大学との違いを考えてみます。

 

 

 

 

驚きではなく衝撃!!!

 

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例えば、日本の大学に実在するという、驚きの授業内容が、

 

・授業にさえ出ていれば単位を貰える

・指定のテーマについて書けなければ、授業と何の関係もない自分についてのエッセイを書いてパスできる

・学力が下のレベルの生徒に合わせる

 

などです。

 

私は現在、ポーランドで4学期、スペインで1学期終わったところですが、

 

大学の全員が参加しなければならなかった、オリエンテーション的な授業2つ(0.5単位分か1単位ほど)を除いて、

 

普通の授業で、出席だけで単位が取れた科目はありませんでした。

 

むしろ、出席は関係ない授業が、割合的に半分以上です。

 

私はポーランドとスペインでの経験を基にしかお伝えできませんが、

 

オランダやイギリス、ベルギー、イタリア、フランス、ドイツなど、他のヨーロッパ圏の大学へ通う生徒と話しても、出席の扱いに関して大きな違いはないようです。

 

学力が下のレベルに合わせるというのは、著者によると、私立の大学であるようですね。

 

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私立は、はっきり言えば商売なので、生徒(の親)から入ってくる学費をキープする為にも“必要”なのかもしれませんが、

 

海外でそんなことをすると、大学や教授の評判が落ちるだけなので、

 

ついていけない、或いは、やる気のない生徒は容赦なく落とされます。

 

もう無理だと思った時点で自分から辞めていく場合もあります。

 

非常に残念だと感じたのは、いわゆる早慶上智やMARCHと呼称される名門大学でもこういった授業があるということです。

 

 

海外でも同じこと

 

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逆に「まぁ海外でも同じだよ」、と思ったのは

 

・学生がスマートフォンを触っていたりしていて、それでもついていけるような内容の授業があること

・指名されて発言させられることがないこと

 

です。

 

やはり、退屈な授業教授が何を言っているのかよく分からない授業は(きっと)どこの大学にでもあるので、

 

生徒はパソコンでノートを取るふりをして、ちゃっかり友だちとチャットしていたり、

 

中には、サッカーの中継を無音で観戦していたり、ゲームをしている強者もいます(笑)

 

但し、机にうつ伏せするような態度の生徒はさすがに追い出されていました。

 

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発言に関しては、指名して発言させる教授には今までに一度しか当たったことがないです。

 

発言すればボーナスポイントが貰える、というような授業はいくつもありますが、

 

大学生にもなって、指名して強制的に発言させるというのは、ちょっとナンセンスなのでは?と個人的に思います。

 

海外の大学にも、意味が無いな~と思う授業があることはあります。

 

私の場合は、3年間のカリキュラム中で2つありました。

 

1つは、知的財産権について気を付けるべき点を、パワポのスライドを使って教授がざっと説明をしただけの、約3時間の授業でした。

 

この授業はこの1回しかなく、出席=パス、というシステムだったので、生徒は皆、位置体何のためにやってるんだと文句を言っていました。

 

もう1つは、ポーランドの生活について、例えば、消火器の使用方法や心臓マッサージの仕方など、緊急時に関わる内容を、1度だけオンラインでテストを受ける、というものでした。

 

大事だとは思いますが、どうせ教えるなら、オリエンテーションの日に全員に説明したりすれば良かったのではないか、わざわざ0.5単位分にすべき内容でもないのでは・・・と思ったものです。

 

 

負の循環 in 日本の大学

 

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日本の大学生だって、あれだけ勉強してきて大学に入っているわけなので、賢い人が多いはずなのに、なぜ勉強しないのか

 

著者はこの理由を、簡潔且つ的確に、

 

日本の大学生がだらしないからではなく、構造的な問題。

 

日本の大学では勉強に力を入れることにメリットがないから。

 

と説明しています。

 

1.まず、高校を卒業して大学へ入ると(入る前からの場合も)、

 

楽な授業の方がいい大学生という身分は人生の夏休み期間だ

 

のようなことを先輩や大人から聞かされ、

 

「そんなに勉強しなくていい」「アルバイトや課外活動を頑張った方が楽しいしためになる」と思い、

 

初めはやる気があったとしても、実際はどんどん勉強しなくなります。

 

 

2.教授の中には、もともと研究がメインの目的の方がいたり、

 

学生がそんなに真剣でないことを見て授業に対するモチベーションが下がり、授業の質や評価方法を下げてしまいます。

 

 

3.採用する側の企業も、自分たちをがそれを体験しており、現在の日本の大学の実態を知っている為、大学の授業に関することをあまり多くは聞きませんし、大学の成績を採用時に評価に加えることはありません。

 

 

そして、この3が1に繋がり、という風に、1、2、3がぐるぐる回る負の循環が続くというわけです。

 

著者はこの構造の変え方を提案しておられましたが、ここでは割愛します。

 

 

海外には無い!?ゼミ制度

 

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反対に、日本の大学の非常に良いシステムだと思ったのが、ゼミです。 

 

私の通うポーランドの大学で、ゼミに似たものと言えば、卒論のグループが近いものだと思いますが、

 

それはグループの皆で考えるというよりは、教授と生徒がペアになり、二人三脚のような形で、1年間かけて論文を仕上げていく感じなのでちょっと違うと思います。

 

特に私の場合は、交換留学先に居るので、教授と面と向かって直接話し合って考える時間すらなく、

 

メールでやり取りをして、それぞれの締め切りに間に合うよう書いたものを送信している状態です。

 

Skypeなど、オンラインで直接話す方法もなくはないのでしょうが、私の大学はそこまでしてくれません。

 

干渉?されない方が性に合っているので、これで良いのは良いのですが。

 

日本のゼミのように、少人数のグループで、他の学生とも意見交換をしながら、研究や論文を仕上げていくシステムは、少なくとも私の学部にはありません。

 

ベルギーの大学院で法を専攻する友人は、選ばれた生徒だけが参加することのできる少人数グループ活動があり、

 

そのグループでは、教授と共に思考しながら卒論を仕上げていくそうです。

 

詳しく聞いてはいないので、確実なことは言えませんが、これは、他の生徒とのInteractiveな交流が無いとすれば、ゼミとは少し違いますよね。

 

 

海外の大学に多い機会

 

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著書を読んで、恐らく、日本の大学より、海外の大学に多いと思うのは、主体的に批判的に考える機会です。

 

出席するだけでとりあえずパスができる授業に驚いたことは、先述しましたが、

 

海外の大学では、たとえ出席を取ったとしても、最終評価における比率10%から、高くとも20%が限界です。

 

0%が普通のところも多いですね。

 

出席を取ること自体には意味が無いことも教授だってよく分かっているので、出席を取らない授業は多いです。

 

今学期(3年1学期)私が取っていた授業の半分以上は、出席は取られませんでした。

 

取ったとしても、事前に告知する教授がいました。

 

というのも、ディベートをする日は、ある程度人数が揃っていないと盛り上がりませんし、

 

ゲスト講師を呼んだ場合は、オーディエンスがいなければ失礼になってしまうからです。

 

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自分についてのエッセイ等で、単位を取らせてしまう教授がいることへの衝撃も先述しましたが、

 

海外の大学のエッセイ課題は、しっかりと、序章、本論、終章の構成で、自分の批判的・分析的考察を書かせるものが多いと感じます。

 

日本の大学がこういった課題を出していないとは言いませんが、

 

いわゆる名門大学ですら、自分についてのエッセイなど、はっきり言ってよく分からない課題を出している実態もあることを知り、

 

他の大学でもあるんだろうな・・・と推測しました。

 

私の行く大学は、EU圏内の基準でそれほどレベルが高いわけではありませんが、それでもエッセイ・レポートの課題の内容は以下のようなものです。

 

・自由権規約人権委員会の出すPeriodic reportを書いてみよ(1人10ページor2人ペアで20ページ程度)

 

・陪審員制度の判決を下す過程で、陪審員の心理に与える影響とその解決方法を科学的根拠を用いて述べよ(3000~3500字)

 

・Human Rights and global inequalityについて書かれた指定文献を読んで、3000字前後で考察して論ぜよ

 

正直、何も調べをしないで、数時間で書き上げられるような内容ではありません

 

自分について書いたらOKというような、小学生、中学生が書くような課題は一切出されませんし、出したらきっと生徒から抗議が届くことでしょう。

 

私なら「授業料払って学びに来ているのに、なんだこの課題は(# ゚Д゚)」という趣旨のメールを教授に送ってしまうと思います(笑)

 

きっと教授を統括している上の部署でも問題として挙がうことでしょう。

 

やっぱり世界の名門大学の出す課題は一味違うな~と下の動画を見て思いましたが、

 


writing 2,500 words in 4 HOURS! - Oxford Uni stress

 

この動画を出したオックスフォード大学の生徒が取り組まなければならなかったエッセイ課題は、

 

How helpful is Foucault’s work on the history of sexuality for understanding homoeroticism in Classical Greece?

 

みたいです。

 

日本語訳を考えるのが面倒くさいので、分からない場合は、Google翻訳とかで調べてみてください!すみません。

 

いや~、動画内で彼女が言っていますが、すべきリーディングが17本(章)くらいあった上で、2500字にまとめないといけないみたいなので、本当に大変ですね・・・。

 

あ、彼女は4時間以内で2500字仕上げたみたいですが、このやり方は絶対に真似をしないようにしましょう(笑)

 

特に私みたいな英語ネイティブでない方々は。

 

彼女も指摘していますが、エッセイの質が落ちるだけなので(泣)

 

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主体的に批判的に考える機会は、上記のようなエッセイ・レポートだけでなく、

 

プレゼンテーションや、論述式の試験もその機会に入りますね。

 

今学期(3年前期)取った授業では、主体的且つ批判的に考える機会に多く恵まれたので、もし興味があれば下の記事も合わせて読んでみてください。

 

他にも、海外の大学について書いた記事、良かったら合わせてどうぞ!

 

 

 

なんで大学に行くの?

 

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最近、大学に行くことの意味を問い直している人が増えていると思うのですが、

 

なぜ、年間何十万、多い人は百万円以上払っている授業に関してはあまり勉強しないのに、大学へ行っているのでしょう。

 

もちろん、まだまだ学歴がモノを言う社会だからという理由が大きいでしょうし、

 

高校生までは自由時間が無くてできなかったことが、大学生ならできる、という理由があるのでしょう。

 

まだ仕事として何がしたいのか分からないので、大学で勉強しながら見つけたい、という理由も分かりますし、

 

大学で出会える素敵な人たちとの交流が楽しみだ、という気持ちも十二分わかります。

 

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そもそも、日本で“普通に”育てば、大学に実際入るまで、大学に行くことの意味を深くは考えることはあまりないですよね。

 

以前一度だけ、春からの進学先が決まっている高校生と将来について話していたところ、

 

「〇〇大学の〇〇学科を卒業した後は、外資系企業で働きたい!」

 

と言っていました。

 

意地悪な私は、ふとここで「なら、高校卒業後すぐ外資系企業で働いた方が効率よくない?」と思ってしまいました。

 

もちろん、現実的に大卒という肩書がないと、採用してもらうこと自体難しいのですが、そういう現実的なことを、一度取っ払って考えてみると、

 

一生する仕事ではないかもしれないにしろ、既にしてみたい仕事があり、

 

大学で学ぶ知識がなくても、むしろ経験を積んでいった方が良い世界であれば、

 

高校卒業後にでも働きだした方が、会社にとっては、人材を早くから育てられるので都合がいいですし、

 

その人にとってもお金を“無駄”にしなくて済むのではないでしょうか。

 

大学で学んだことが卒業してすぐ、直接仕事に役立てることができるかと言えば、特にいわゆる文系は、そうでないかもしれません。

 

これは海外の大学を出ても同じ場合があります。

 

大学の授業の中や、予習、復習、課題を通して身につける思考力、批判力、分析力は、本来であれば、社会で働いていく上での基礎になるはずです。

 

しかし、日本の大学ではその思考力、批判力、分析力を養う機会すらほとんど無いとなると、

 

大学に行く意味ある・・・?

 

それでは、世界の大学生と差がついていくのは当然だよね・・・

 

と著書を拝読した限りでは、思ってしまいました。

 

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もちろん、大学の授業以外の活動で身に着く力は沢山あります。

 

むしろ、それが日本の大学での醍醐味なのかもしれません。

 

でもそれなら、どうして授業料にあんなに高いお金を払う必要があるのか。

 

学びたい科目だけをオンラインで取るなどして、もっと人生設計を工夫しやすいような世の中にならないものか、と思いました。

 

やっぱり、個々が、このままではダメだと感じていたり、頭では分かっていても、

 

大学や社会変わらないと、難しいですよね。

 

実際に、日本の大学を辞められたりっくんさんの記事▼を見つけたので、ご参考に!

 

 

やっぱり日本の最高学府はスゴイ!

 

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画像引用元:キャンパスマップ | 東京大学

 

なんだか、日本の大学をディスってきて申し訳ないな、別に自分は何者でもないのに生意気だな、と思いますが、

 

著書を読んで、改めて、日本最高学府である東大は真の頭脳明晰が集まった所なのだな、ということを感じました。

 

著書は関東の大学を主に対象として分析をしているので、関東以外の大学にも素晴らしい大学はあるはずです。

 

早慶上智、MARCHも教授によっては、きちんと「考える力」を身につけさせる授業を展開されているので、東大以外を全否定する意図は全くもってありません。

 

ただ、著者が行ったアンケートで

 

「考える力」を評価する

 

授業の数が、他大学に比べて圧倒的に多いこと、

 

そして下記のような試験問題で優秀な成績を収めていることを見ると、

 

月並みな表現ですが「やっぱり東大はスゴイ」と、思うわけです。

 

実際に東大法学部の民法の授業で、定期試験に出題された問題です。

 

 “A会社は食品製造会社Bに対して原料の供給契約に基づく債権を有している。他方、BはスーパーマーケットCに食品を納入しており、今後も、BはCに対して毎月一定額の売掛代金債権を取得することが見込まれる。また、AもCと密接な取引関係があり、相互に債権債務を有している。

 以上の事実関係のもとで、仮にBの経営が行き詰まると、Bに対する他の債権者GがBの有する債権等の資産を差し押さえる可能性がある。Aとしては、BまたはCと何らかの合意をしておくことで、たとえ将来Bが信用不安に陥っても、自己のBに対する債権の回収を確保できるようにしておきたいと考えている。どのような合意を結んでおくことが、有効と考えられるか、できるだけ多くの可能性を検討しなさい。また、その合意がなぜ有効な手段と言えるのかを理論的に説明しなさい。“

 

問題文を読むだけでクラクラしそうです・・・。

 

 

最後に

 

 

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日本にいる友人の多くは、在学中に色々な活動をしている(きた)ユニークな人ばかりで、遠くにいる私もいつも良い刺激を貰っています。

 

そんな彼らや、私たちより下の世代の力を落とさない、潰さない、寧ろどんどん上げていくためにも、今一度、日本の大学の在り方を考えてみるべきではないかと思います。

 

著書にあるようなカリキュラムが続いているとすれば、日本の人材が育たず、国力に影響するのではないかと非常に懸念します。

 

皆さんの大学生活はどうですか?どうでしたか?

 

私の知らない日本の大学の良い点があれば教えてほしいな~と思います。

 

合わせて読みたい!