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【ポーランド】大雪の中マイダネク強制収容所で感じた人間の酷さ

f:id:ajaka25:20200216042835j:plainこんにちは、あAyakaです。

 

ポーランドの東、ベラルーシやウクライナとの国境近くにあるルブリンという街の中に、マイダネク強制収容所(博物館)があります。

 

 

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アウシュビッツ強制収容所が世界で最も有名だと思いますが、アウシュビッツ以外にもポーランド国内にはいくつかの強制収容所(博物館)が残っています。

 

あいにく悪天候だった日に行ったのですが、大雪だったからこそ考えられたことがあるので書き残しておきます。

 

 

 

 

いきなり現れた一面真っ白な世界

 

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歩いて行ける距離でしたが、雪が降っていたため、ルブリン市内からバスで向かいました。「次の次のバス停で降りるぞ」と思いつつ、なんとなく窓の外を見ていると、いきなり雪で覆われた大きな広場のような所が現れました。

 

事前にネットで見た石像と同じものが見えたので、すぐに「ここがルブリン強制収容所か」と分かりました。

 

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それにしても、本当に敷地が広いのが一瞬にして分かります。

 

アウシュビッツ強制収容所ももちろん大きいのですが、そちらでは到着後見えるのは木造の入り口のため、マイダネク強制収容所のように一瞬にしてどれくらいの大きさなのか図ることは難しいです。

 

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無料で入ることができる室内展示を見て、マイダネク強制収容所の基礎を掴みました。

 

一通り室内展示を見終わった後、いよいよ外に出て、収容所があった場所へと向かいましたが、雪が顔を攻撃しているかのような降り方で少し辛かった上、独りだったので孤独感が増しました。

 

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開いている収容所内にはそれぞれ展示がされていて、より詳しくマイダネク強制収容所やルブリンについて知ることができます。

 

室内には暖房等はもちろん一切ないので、たった10分程度いるだけで凍えてしまいそうでした。私は冬用の防寒着を着ていても凍えそうなほど寒いと感じたので、収容されていた方々の苦しみははかり知ることができません。

 

夜と霧という実際に強制収容所へ収監され、生き残られた方が書かれた本に、凍死してしまった足先を切っていたのを見た、ということが書いてありました。

 

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思わず本を投げてしまいそうになりましたが、これだけ寒いのに防寒着なしではそうなってしまうよ・・・と身に染みて感じました。

 

そのような苦労、苦しみ、辛さが10分だけでなく、何時間も、何日も、何週間も、何か月も、何年も続いたことは、私などの分際がどう表現して良いのか分かりませんし、できません。

 

 

私は今どこにいて何をしている?

 

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The Hidden reason for poverty the world needs to address now―世界が取り組むべき貧困の隠れた理由(和訳)というTEDをマイダネク強制収容所に行く前に見ていて、考えさせられたことがありました。

 


Gary Haugen: The hidden reason for poverty the world needs to address now

 

ほぼ終わりの18:04から18:52の言葉を動画中からそのまま引用します。勝手に日本語に訳したので、英語だけの方が良ければ日本語は無視してください。

  

Because I think history convenes a tribunal of our grandchildren and they just ask us,

 

“Grandma, Grandpa, where were you?

 

Where were you, Grandpa, when the Jews were fleeing Nazi Germany and were being rejected from our shores?

 

Where were you? And Grandma, where were you when they were marching our Japanese-American neighbors off to internment camps?

 

And Grandpa, where were you when they were beating our African- American neighbors just because they were trying to register to vote?’

 

Likewise, when our grandchildren ask us, ‘Grandma, Grandpa, where were you when two billion of the world’s poorest were drowning in a lawless chaos of everyday violence?

 

 

(訳)なぜなら、私たちは孫たちの裁きや批判を受けると思うからです。孫たちは私たちに聞きます。

 

「おばあちゃん、おじいちゃん、どこにいたの?

 

おじいちゃん、どこにいたの?ユダヤ人がナチス・ドイツを逃げて来て私たちの国(アメリカ)から拒否された時。

 

おばあちゃん、どこにいたの?周りの日系アメリカ人が強制収容所に向かっている時。

 

おじいちゃん、どこにいたの?ただ投票登録しようとしていただけのアフリカ系アメリカ人が殴りつけられていた時。」

 

同じように、孫たちは私たちに聞きます。「おばあちゃん、おじいちゃん、どこにいたの?世界の最貧困層の20憶人が毎日無法地帯で暴力にさらされていた時。」

 

貧困に集中した話だった為、直接強制収容所とは関係ないと言えるかもしれませんが、最後のこの約1分間のスピーチには考えさせられました。

 

ルブリン市内からマイダネク強制収容所までは歩いて行こうと思えば行けるほどの距離間です。当時私がルブリンに住んでいたら何をしていただろう。正直勇気がなく、99%何もしていなかったでしょう。

 

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今日の私はどうでしょう。日本での貧困問題やヨーロッパを中心に議論が過熱している難民問題など、知っていながらも何か行動を起こしているわけではありません。

 

どの時代でも結局大衆は居心地の良い方へ楽な方へ流れていくのだろうと思います。自分とは接点がなさすぎて問題意識すら持ってない人も多いことでしょう。

 

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私もアウシュビッツも含め強制収容所には何度か足を運んでいながら、いざとなった時に声を大にして上げられる自信はありません。

 

強制収容所に行くことが何ら特別なことではないのです。そこで何を感じてどう行動に移すかが重要なのです。

 

 

The Readerという映画を観て

 

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画像引用元:https://eiga.com/extra/guerlain/2/

 

英語のタイトルは The Reader、日本語のタイトルは『愛を読むひと』。

 

ネタばれを避けるため詳細は省きますが、タイタニック主演の女優、ケイト・ウィンスレットさん演じる女性がキーパーソンのお話です。

 


『愛を読むひと朗読者』日本版予告編 The Reader Movie Trailer

 

映画の最後の方に

 

“Don’t go to the campus. Nothing comes out of the campus. Nothing.”

 

(訳) 収容所には行かないで。そこでは何も出てこないから。何も。

 

というセリフがあります。

 

あ、これだけ読んで映画観るのを辞めないでくださいね!映画の内容はこのセリフだけでは全く伝わらないので!

 

このセリフがずっと頭に残っていて、確かにそうだと常に思います。

 

友人や家族が訪ねてきてくれる度にアウシュビッツ強制収容所へ行くことが多いのですが、行く度、ツアーの最後に必ず「やっぱり何もないんだな」と実感させられます。

 

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もちろん建物自体は残されていたり、ガイドさんの説明と共に回る展示から学ぶことや再認識することは多いのですが、実際に収容された大勢の方々が今日そこにいらっしゃるわけではないので、なんとなく心に空虚感を抱きます。

 

強制所(博物館)が悪いとかそういうことを言っているのではないです。むしろ博物館が歴史を後世にずっと伝えていく役割や、何度も訪ねて学び直し忘れないことは非常に重要です。

 

 

最後に 

 

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あくまで私の考えたことをひたすら書いたので、最後まで読んでくださった方、強制収容所を訪ねたことのある方、皆さんそれぞれ違う考えや感想をお持ちのはずです。

 

私もまだまだ強制収容所についての歴史に関して学んでいかなければならないことが多いです。強制収容所関係の映画は全て観たいと思っていますが、まだ半分も観終わっていません。

 

ただ、こうやって書いてアウトプットすることでその時考えたことを忘れないようにしていこうと思います。

 

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