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ポーランドの就職事情|若者の職探し・ワーホリ・在学中インターン・大学卒業後はどうしてる?

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こんにちは、Ayakaです。このブログを始めて早半年が経ちました。

 

今回は、前にも何度か快くインタビューを引き受けてくれている Kat(カット)に、ポーランドでの就職事情について聞いてみました。

 

 

 

 

ギャップイヤー制度

 

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ーまずカットは日本の就活について知ってる?

 

うん。

 

ーポーランドには就活みたいな制度はある?

 

いや、ないね。あれはやっぱり日本特有だと思うよ。

 

それと、日本では卒業後に少しでもブランクがあると、それが不利に働くことが多いんでしょ?

 

ー状況によると思うけど、「なぜですか?」みたいな質問はよく聞かれるだろうね。

 

大学卒業後にギャップイヤーを取ったりすると「なんでしたんですか?」のような質問をされると聞いたことがあるよ。

 

あと、日本は一度入ったらその会社で一生働き続けることも多いとも聞いたし・・・。

 

ー終身雇用は変わってきてるらしいけどね。私の親世代(40代以上)はそういった人がまだ多い一方、若者を中心に働き方は変わってきてるね。

 

ポーランドでは、あまりコロコロすぐに仕事先を変えるのは良いと見なされていないけど、2~3年経って、キャリアの成長を考えて、違う経験を求めて仕事先を変えていくのは結構当たり前よ。

 

一か所に留まっていると、同じことの繰り返しになってしまうからね。

 

雇用主によっては、大学卒業後のギャップイヤーを非常に価値の高い経験として捉えるわ。

 

1年間ボランティアや旅をしたりする期間をね。ポーランドの会社で働くだけでは得ることのできないスキルやタフさを身につけることができるから。

 

もちろん、こういった期間を懐疑的に見なす人もいるわ。

 

「1年間も色んな世界を見て回ってたんでしょ?

 

そんなあなたが同じ場所で辛抱強く働き続けること、1つの会社に留まること、8時間もオフィスで辛抱強く耐えぬくこと、誰かと協力することができますか?」ってね。

 

ー結局のところ雇用主や会社柄、仕事内容によって捉え方が違うんだね。

 

そうね。例えば、クリエイティブ系の仕事なら、ポーランドの外で経験したことから新たな発想が浮かんだりするかもしれないけど、会計、法律などいわゆる「お堅い」仕事では、ギャップイヤーのせいで門前払いされることもなくはないでしょうね。

 

 

在学中のインターン経験

 

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ー一般的にはポーランドの学生はどうやって卒業後、仕事を得るの?

 

在学中から、専攻と関係のあるインターンシップを得ようとする学生が増えていると感じるわ。

 

履歴書に経験を書くのって大切だから、学術と関係なくとも、何かできる小さな仕事でもしようとする傾向にあるね。

 

ーインターンシップを在学中からしていれば、卒業後に昇進や継続雇用されやすい?

 

いや、そんなことないわね。

 

学生がインターンシップをしようとするのは、どの業界や会社であれ、履歴書に経験として書けた方が良いからって理由が大きいの。

 

大学在学中にしていたインターン先から昇進のオファーを、大学院に行きたいという理由で蹴ろうとしたけど、優秀だったから、会社側が院卒後の役職を約束したっていう知人のケースを知っているわ。

 

でもこうしたことが頻繁にある訳ではないの。

 

合わせて読みたい!

 

学生をまるでティッシュを捨てるように扱う企業、

 

例えば「これをコピーして!」「コーヒー2つね!」みたいな仕事しか与えない所もあるけど、

 

学生は履歴書に書くためにこういった仕事条件を飲むことが多々あるわ。

 

仕事歴がないよりはマシだからね。

 

エンジニア志望の学生がソフトウェアを開発したり発展したという事実や、雑誌や新聞に記事が掲載されたなど、「非常に優れた」生徒は企業側からオファーを受けることもあるそうだけど、それは本当にごく稀ね。

 

 

重要視されるスキル

 

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ーエンジニアやアート系を専攻した人は、在学中の作品を履歴書のように出して、雇用側に判断してもらうことがあると日本人から聞いたことがあるけど、ポーランドではどう?

 

有利に働くことはもちろんあるでしょうけど、作品のおかげで仕事が保障されるとは言えないわ。

 

ポーランドでは、ハードスキル、つまり、作品を作ったり、資格や技術を持っていることよりも、

 

ソフトスキル、つまり、仲間の一員として活躍する力、お客さまとのコミュニュケーション能力、積極性、向上心、忍耐力など

 

かたちにしにくい能力の方が重視される傾向にあるの。

 

もし足りないハードスキルがあるなら、雇用主はコースを提供するなどして対応できるよね。

 

反対に、技術力はあっても、会社で学ぶ気がないなら、その人に学ぶ機会を提供したところで無駄だもの。  

 

在学中の作品が職探しに役立つことは間違いないでしょうけど、それが一生の仕事を保障してくれるわけではないわ。 

 

  

リクルートサイト

 

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ーポーランド人が使うリクルートサイトは?  

 

Pracuj.plは学生だけでなく、ポーランドで職探しをする人に広く利用されているウェブサイトよ。

 

ー日本で言ったらリクルートみたいな感じかな?

 

かもね。Gumtreeも学生に人気ね。アルバイトのような仕事から載っているから学生も応募しやすいわ。

 

LinkedInは学生にはそこまで使われている印象はないけど、Facebookに仕事探し用のグループがいくつもあるわ。

 

また、友人を介して得る仕事もあるわ。

 

ポーランドでは、友人が同じような業界、入りたい会社にいることは有利になることがあるの。

 

これは不公平だ、コソコソしてる、と悪く捉える人もいなくはないけどね。

 

友人(知り合い)がいたとしても最終的には通常の採用試験を受けることには変わりないけど、Nepotyzmと言って、仕事において知り合いや身内を優遇するという言葉もあるの。

 

近年増えつつあるのは、働きたい会社に直接履歴書を送る方法ね。

 

「私は〇〇という者です。〇〇という理由で貴社さまで〇〇として働きたいのですが、ご検討いただけませんか。」みたいな感じのメールを送ること増えてきているようね。

 

ただ、この方法は将来何がどう影響するか分からないし、相当な自信を持ってないとできないから、個人的にはとても不安を感じるけどね。

 

 

ポーランド国外で働く手段

 

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ー基本的に、ポーランドでは大学卒業後すぐに仕事を得ることは難しいの?

 

ええ。本当に大変なことよ。もちろん、仕事内容を選ばなければ働くことはできるけど、大概そういった仕事は学歴、ましてや専攻なんて関係ないことが多いわね。

 

ーワーキングホリデー(以下ワーホリ)はポーランドでは人気になってきてる?

 

そうね。ポーランドに居たくないからっていう理由で国外に出る人が大半だけど(笑)

 

他言語をもっと学びたかったり、自国以外で経験を積みたいからって理由も多いわ。

 

ワーホリだけではなくて、エラスムス(Erasmus)っていうヨーロッパ連合が提供するプログラムを通して国外で更に勉強したり、インターンシップをする人も増えてきてるわ。

 

ーヨーロッパの国々は大概陸続きだけど、ポーランド人が自国以外で働くことは一般的?

 

それも一般的よ。やっぱり、西欧、フランス、イタリア、スペイン、オランダが人気な国で、中でもイギリスは昔から不動の人気ね。

 

ただ、ブレクジットでこれからどうなるかは不透明だけど・・・。

 

アメリカも英語圏だから人気ね。アメリカにはオペアっていう制度で行く人も多いわ。

 

ウェイトレスなどの仕事なら学歴は必要ないから、大学卒業後だけでなく、高校卒業後にワーホリやオペアでポーランド外に出ていく人もいるよ。

 

ー大卒でウェイトレスだけをするのはもったいないと個人的に思ってしまうんだけど・・・

 

そうかもしれないけど、卒業後すぐにはしたいことが分からなくて、旅をしながらオペアやワーホリをする人もいるわ。その人たちにとっては自分探しの期間でもあると思うの。

 

ー確かに、18、19で高校卒業した時点で将来に関わる専攻を決めろって言われても難しいに決まってるよね。 

 

その通り。

 

 

最近の変化

 

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ー学歴によって応募できる職種は変わる? 

 

ええ、大概「難しい」仕事を得るには大卒は最低限必要なことが多いね。

 

ただ、かつてはほぼ院卒にのみ与えられていた枠が、最近になって大卒レベルに条件が引き下げられていることが増えているわ。法律や医学など特定な場合を除いてね。

 

実は、ポーランドの大学は、9年ほど前まで、現在の学部3年+院2年のような制度ではなく、全学部5年制が基本だったの。学士のあとに修士というシステムではなかったのよ。

 

この大学のシステムが変わった後、修士号や博士号の価値が少し低くなったと感じるわ。

 

まだまだ数少ないけど、高卒後の長いギャップイヤー(5~6年)を経て、大学に入る人もいるわ。

 

でもやっぱりポーランドではまだ、高校→大学(+院)→働く、というこの構図が理想的、一般的とされているわ。

 

 

最後に

 

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ポーランドの学生が就職するのに、相当な苦労をしていることを聞いたり、私自身が日本にいる学生とは異なる時期に卒業・就職するため、

 

日本の就活や入社後の新入社員研修の充実さを感じます。

 

詳しくはこちらで!

 

 

もちろん、どのリクルート方式にも、プラス面、マイナス面両方あるので、一概にコレが良いとは決められません。個人の性格に合うかどうかも大いに関係あります。

 

今回は、ポーランドの若者はこんな感じで職を探すよ、という話でした。