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時代遅れ?でもテレビ業界に行きたい!新卒で出版社に就職したのに何故?

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こんにちは、Ayakaです。

 

突然ですが皆さんは、1日何時間、いや何分テレビに時間を費やしますか?

 

私は田舎に祖父母と暮らしていることもあり、20代の平均的な視聴時間よりは長いのかもしれませんが、それでも1時間くらいでしょうか。

 

朝の連続テレビ小説と、夕食時にながらで見るニュース番組。

 

一人暮らしをされている学生さんや社会人の方は、そもそもテレビという機器を持っていないかもしれませんね。

 

何が言いたいかと言うと、「皆さん、テレビってあんまり見ないですよね?」ってことです。

 

総務省が出した令和2年版 情報通信白書によると、年齢層が10代から60代へと上がるにつれ、テレビ(リアルタイム)視聴時間が長くなる傾向にあります。

 

参考データ>>総務省|令和2年版 情報通信白書|主なメディアの利用時間と行為者率

 

それでも(情報元によって差はあるものの)テレビ業界の新卒採用は常に数百倍~数千倍の採用倍率だそうです。

 

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今回は、そんなテレビ業界だけには絶対行きたくないと思っている本ブログの著者(私)が、なぜオワコンとも噂されるテレビ業界に就職したいのか疑問に思い、友人に話を聞いてみました(笑)

 

彼は韓国人ですが、日本語が堪能で韓国社会はもちろんのこと、日本社会のこともよく知っています。

 

韓国での就職の話をしますが、日本のテレビ業界や出版社など、メディア業界全般に興味がある人の参考になる話だと思います。

 

というのも彼は、コロナ禍の就職難が叫ばれる韓国社会で、大学卒業後すぐ念願の出版社で働くことができているにも関わらず、「テレビ業界へ行きたい」と気持ちが変わったからです。

 

彼は一体何を考え、どんなことに現在直面しているのか話してくれると言うので、お言葉に甘えてインタビューさせてもらいました。

 

過去のインタビュー記事

 

 

出版社、新聞社、テレビ局

 

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―新卒で応募していたのは出版社がほとんどだよね?そもそもなんで出版社に就職したいと思ったの?

 

単純だけど、本が好きだから。

 

ただ、自分で構成を考えて文章を書くためにはまだ専門知識が足りないと思ったから、編集者の方なら向いているかな、と思って。

 

―いつから出版社への就職を考え始めたの?

 

大学3年生後半とか4年生くらいに、「就職どうしようかな」と悩んでいたところ、出版社の編集者という仕事に関するYouTube動画を見つけてさ。

 

「これなら、著者にはまだなれなくても、好きなことに携われる!」と思って、それから1年くらいは大学の勉強と両立させながら就職のための準備をしてた。

 

―好きで興味を持って出版社に就職したと思うんだけど、テレビ・放送業界へ行きたいと思い始めたのはどうして?

 

当たり前だけど、今の自分の仕事は、誰か他の人が考えたストーリーを編集することだから、著者の影響が大きいんだよね。

 

それを分かった上で編集者になったはずなんだけど、実際に働いてみると、自分の気持ちと仕事にギャップがあった。

 

僕は「こんな話を立てて、こんな展開にすることもできるだろう」って思うけど、著者が賛同しないと僕の意見や思いは反映することができない。

 

―作者の考えや思いをより分かりやすく届けるっていう仕事をする中で、自分にも考えや思いを届けたいという気持ちが意外と大きいことに気づいたのかな?

 

今の仕事のままでは、作者をサポートすることが自分の役目で、僕の考えていることを表現することはできないんだ。

 

ずっとこの気持ちのモヤモヤを抱えたまま仕事をし続けるのは、少ししんどいと思う。

 

―テレビ・放送業界は、自分考えや思いをもっと反映させやすいの?

 

自分の大学の専攻もそうだったんだけど、ジャーナリズムには前から興味がある。

 

ジャーナリズムという言葉を聞いて、日本の多くの人が思い浮かべる職業は記者かな?

 

韓国では、記者が事実を迅速にそのまま報道することが多いんだけど、それをストレート記事と呼ぶんだよね。

 

僕はストレート記事よりも、事実を集めた上で、自分や仲間の観点も含めた上で報道するジャーナリズムをやってみたいと思ってる。

 

それができる所はやっぱりテレビ・放送かな。

 

―あなたは、事実を伝えるだけではなくて(もちろんストレート記事も大事だけど)、自分の観点も入れつつ、視聴者に問題提起をしたり、別の視点からの考え方も含めて、人々へ届けたいのね。

 

そう。事実は一つでも、「こういう観点から考えると、こういう結論にもなるかもしれない」というような報道をしてみたい。

 

あ、誤解のないように言っておくと、もちろん、事実を曲げようとは思ってないよ!

 

―日本では、新聞社にしろ、テレビ局にしろ、会社のカラーが出るんだよね。特に新聞社は。

 

例えば、朝日新聞ならリベラル、産経新聞なら保守みたいな。

 

論説とかで記者の考えを反映させる部分があるんだけど、それは韓国では難しいの?

 

韓国の新聞社にもそれぞれカラーがある。

 

ただ、カラーが分かれるのは当たり前だと思うのだけど、僕が目指したい報道はカラーによる分断ではない

 

リベラル、保守って分けていて、別の(相手の)意見を聞く、知ろうとすることがあまりないよね。ただそれぞれの観点から報道して終わり、みたいな。

 

―なるほど。新聞社より、テレビの方が色んな視点を多角的に取り入れやすいのか。

 

放送局にもカラーの違いはあるけど、新聞社ほどは強くはない。

 

 

テレビ局の持つ力

 

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―日本だけでなく、世界的な兆候だろうけど、若者のテレビ視聴時間、頻度共に落ちてきているんだよね。韓国も例外ではないと思うんだけど・・・。

 

僕自身、番組をテレビで見ることはあまりない。

 

―それでもやっぱりテレビ局に行きたい?

 

近年、ネットフリックスなどの新しい動画配信サービスがどんどん出てきている。

 

一方で、テレビは昔ながらのシステム、組織がベースとなっているから、競争で弱く見えてしまっているのは事実だと思う。

 

ただ、今が動画配信サービスの過渡期で、もう少し時間が経てば、放送局もそれなりの影響力をまた持つんじゃないかな。

 

やっぱりテレビ局が制作できる人財や機材、資金をまだ持っているのは事実だからね。

 

あくまで個人的な意見だけど。

 

あと、僕はやっぱりジャーナリズムを突き詰めていきたいと思っているから、ディズニーやネットフリックスとは今の時点での方向性が違うかも。

 

今後のメディアのあり方に関する参考動画2選

▲The UPDATE「YouTubeはメディアの王様になるのか?」

 

▲「テレビCMはネット広告に喰われるのか?」三浦崇宏らが徹底討論(The UPDATE 過去回)

 

―確かに現時点で、動画配信サービスはドラマや映画が中心だね。

 

ドキュメンタリー映画はジャーナリズム精神と被るところがあるかもしれないけど、どこかで番組、映画、ドラマ制作経験があるわけでもないのに、いきなりドキュメンタリー映画を作るのは難しいかも。

 

だから、今後どうなるか明確なことは分からないけど、今の僕が目指すべきところはテレビ局じゃないかと。

 

 

テレビ局の試験

 

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―出版社を辞めて、テレビ局に入るための試験に向けて勉強することも考えてるんでしょ?試験ってどんな感じなの?

 

一次試験は論述タイプの試験で、考えていることをまとめる能力が重視されてるかな。

 

受かった人は二次試験以降のインタビューに進むことができる。

 

長い文章を書く試験は他の会社ではあまり実施されないし、予め分かっているお題について書くわけでもないから、受験勉強や他の業界の入社試験とは対策方法が違うんだ。

 

―確かに報道の世界は特に、毎回毎回用意周到に準備できるわけではないよね。

 

実際の現場では、1年前から、ましてや何か月も、何週間も前から事故や事件を想定することなんてできない。

 

速報が入ったりするのは当たり前で臨機応変に対応しなければいけないから、論述試験のためのお題が前々から分かっていたらおかしいよね。

 

あと、選ばれる人がとーっても少ない。

 

職種や部署によるけど、例えば1000人応募して、合格するのは多くて3人ってことがある。

 

最終的に合格できるのは合計でも20人程度かな。

 

―倍率がバカ高いし、準備できることは限られているながらも、試験に向けた勉強はしないといけなさそうだね。

 

放送局の試験に合格した人は、準備に2年程度かかった人が多い。

 

もちろん、今の仕事を辞めないで、夜や休日に勉強することも理論上は可能なんだけど、やっぱり放送局への就職を本気で目指すなら、

 

どっちつかずでダラダラと現職を続けるよりも、早く辞めて次のステップに進んだ方が自分にとっては良いかなと思う。

 

もう僕の心は放送業界に向いてしまっているし、いつかは出版社を辞めることはもう分かってる。

 

―仕事を続けながら、まだ経験がない業界のことを勉強しないといけないのは大変?

 

そうだね。

 

今やっている編集者の仕事は、決まった時間働けば、成し遂げられるとは限らない。

 

だから仕事終わりに勉強しようと決めていても、何時に終えることができるか分からないんだ。

 

―誰か身近な人に転職について相談した?

 

僕の母も実は出版業界で少し働いた経験があるんだけど、僕が出版社で働くことが決まった当初から「私の経験上、出版社はあなたには合わないかもしれない」ってことを濁しながらも言ってた(笑)

 

だから、僕が出版社を辞めて放送局を目指そうと考えていることを話した時も母は「やっぱりそっちの方があなたには合うんじゃない?」って。

 

自分が分かっていない自分を母は見抜いているって、やっぱり母はすごいね。

 

 

新卒でなくても新卒枠

 

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―放送局に応募する際、今回は経歴が無い人の枠で応募するって言ってたけど、それは新卒の人たちと同じ枠で応募するってこと?

 

形式的にはそうなるね。

 

さっきも言ったように放送局志望の人が多い中、選ばれる人はすごく少ないから、現実的に、大学卒業後すぐ放送局に入る人は多くない。

 

―日本は新卒がある意味すごく守られてるの。数か月でも既に職歴がある人が新卒枠に応募することは憚られるかな。

 

応募しちゃいけないっていう法的な決まりはないけど、新卒ではない人が新卒枠に応募しても書類選考で落とされてしまうだろうね。

 

韓国では、新卒枠のようなところに、数か月でも何かしらの職歴がある人が応募することはOKなんだね?

 

そうだね。それは結構普通。

 

とにかく、その業界(僕の場合は放送業界)で経歴の無い人が応募する枠って考えてもらった方がいいね。

 

他の会社で働いた経験があるとしても、放送局での経験はないから。

 

―3年~4年出版社で経験があったとしても、採用フローは「新卒枠」と同じなの?

 

そう、新卒の人と同じルートで採用だね。

 

他の放送局で働いた経験がある人は、中途、経歴採用だけど、それ以外は全員「新卒枠」から採用されると思ってもらえればいいかな。

 

とにかくその業界での経験がないと、新卒扱いとまでは言わなくとも、経験がない者として一緒くたにされる。

 

 

最後に

 

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個人的には、韓国と日本では「新卒枠」の扱いが若干異なることが面白いな、と思いました。

 

職種や時期によるとは思いますが、激務だと有名ですし、古く保守的な組織体制なテレビ業界には個人的にはやっぱり行きたくないなと思いますが、

 

※テレビ局で働いてらっしゃる方、働きたいと思っている方を侮辱する意図はありません。

 

確かに彼の言う通り、テレビ局の人力、財力、資金力の基盤が強いことは確かでしょう。

 

テレビ業界のビジネスはこれからどんどん変わっていくと思いますし、現に変わりつつあり、一消費者としては今後のテレビ業界、動画配信サービスのコンテンツ動向が楽しみです。

 

インタビューに応じてくれた彼のジャーナリズム精神がテレビ局で上手く活きることを心から願っています。

 

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