こんにちは、Ayakaです。
昨日に引き続き、現状をご報告します。
昨日投稿した記事を書いていた時点では、まだ非常事態宣言が公式には出されていなかったので、スペイン時間の昨日と今日を比較しながら追加で報告します。
ちなみに私が住んでいるのはバスク州の中のビルバオという所なので、マドリードやバルセロナ等、他の市や町の詳しい状況は分かりません。
また、再三に渡る注意ですが、私が現地で見て感じたことを書いているので、人によっては見方や考え方が異なる場合があります。書いていることを全て鵜呑みにしないようお願いしますね。
ビルバオの地図
人通り
スペイン、新型コロナで非常事態 全土で原則外出禁止 首相夫人も陽性に 写真9枚 国際ニュース:AFPBB News
日本でも割と大きなニュースになっているようなので、既に知っている方がほとんどだと思いますが、スペインのサンチェス首相が感染拡大を防ぐため、全土で原則外出禁止が発表されました。
本日1日目ですが、15日間、つまり半月もの間、この状況に耐え続けるのは、結構つらいものがあるというのが率直な感想です。


▲昨日(3月14日)はかなりの快晴で、まだ首相からの宣言は出されていなかったので、走りに出た際にちらほら人を見かけました。
▲但し、昨日(3月14日)の16時頃の時点で既に、人通りは普段の1~2割程度まで減っていました。
▲本日(3月15日)はご覧のように写真に写っている人は一人もいません。
「じゃあお前はなんで出たんだ!!!」とお叱りの声を受けるのは覚悟でお伝えすると、
現地のスペイン人が午前中川沿いを走っているのが自分のアパート窓から見えた+犬の散歩をしている人が普段よりは少ないもののちらほらいた
ので「数十分走るくらいなら大丈夫かな?」と思い、16時頃思い切って外に出てみました。
ただ、警察に数十分以内で3回も遭遇したこと(この時は警察が取り締まっているのは知りませんでした)、人気が全く無くてゴーストタウンのように思いちょっと怖くなってしまったので、いつもの6分の1ほど走り終わった所ですぐ家に戻りました。
悪あがきで弁解させていただくと、確かに犬の散歩をしている方や(目的は分からないですが)歩いている人とは何人かすれ違いました。
ニュースでも報道されているように、カフェやレストランはもちろん、大学などの学校期間も封鎖されています。
12日金曜日に大学の図書館へ行ったのですが、開館と同時に閉館せよとの通達が届いたようで、入り口を入った瞬間「あ、閉まるの~」と言われてしまいました。
他の市や町の状況は分からないと先述しましたが、バルセロナ在住の友人が写真と共に現状を伝えてくれました。
▲バルセロナのとあるスーパーマーケットは開店しているものの、1度に3人ずつしか入れないように制限がされており、買い物客も前後の距離を取って並んでいる模様。
ビルバオの公共交通機関
3月14日16時頃外出していた際には、公共交通機関は運行していました。が、外から見えた限り、既に運転手席の近くにテープが貼られて、運転手に近づかないように注意がされていました。
3月15日も、(本数を減らしているのかは不明ですが)バスもトラムも運行していました。が、やはり乗客は少ない、というかいないに等しいですね。
家の窓からバス停が見えるのですが、普段は最低数人待っているところ、今日は多くて1人、0人の時間帯も長かったように思います。
こんな時にでも働いている運転手さん、清掃員さん、本当にご苦労様です。
在スペイン日本大使館からの連絡
在スペイン日本大使館のホームページはこちら
オンラインでも提出可能な在留届か「たびレジ」に登録している人へ配信される外務省(私の場合は在スペイン日本大使館)からのメール内容を抜粋して、以下共有させていただきます。
内容はスペイン時間3月14日23時44分に届いたものです。
【本日の新規事項概要】
◆本日、10時半より臨時閣議が行われ、「警戒事態」(Estado de alarma)を宣言する政令が発出されました。21時よりサンチェス首相が記者会見を行い、同宣言に係る具体的な措置につき発表しました。
◆【移動に係る措置】食糧・その他医薬品等の入手のための移動、医療機関への受診のための移動、職務履行のための職場への移動等を除く、(不要不急の)全ての移動を制限する措置が発表されました。ご注意下さい。
◆【商業施設等の一時的閉鎖に係る措置】本日より、マドリード州にて、スーパー等の食料品店、薬局等以外の商業施設を一時的に閉鎖するとの措置がとられている他,その他の複数の州でも同様の措置がとられておりましたが、上記「警戒事態」宣言により、スペイン国内全体にて、同様の措置が適用されることとなります。
●〇●本日の新規事項●〇●
コロナウイルス感染症に関する当地の最新情報を以下のとおりお送りいたします。
1 サンチェス首相の「警戒事態」宣言及び具体的措置の発表 本日、10時半より臨時閣議が行われ、「警戒事態」(Estado de alarma)を宣言する政令が発出されました。21時よりサンチェス首相が記者会見を行い、同宣言に係る具体的な措置につき発表しました。在留邦人の皆様、旅行者の皆様に大きく影響し得る措置につき以下のとおりご連絡いたします。
(1)【移動に係る措置】以下の目的による移動を除く、全ての不要不急な移動を制限する措置が発表されました。ご注意下さい。
「警戒事態」宣言下でも認められている市民の移動
●食糧・その他医薬品等の必需品の入手のための移動
●医療機関への受診のための移動
●職務履行のための職場等への移動
●住居へ帰還するための移動
●高齢者、小さな子ども、障がいのある方、その他日常生活において手当てが必要な方への対応(介護等)のための移動
●金融機関への移動
●その他、不可欠な理由による移動
※中央政府管轄の公共交通機関(幹線道路における公共交通機関、近距離・中距離鉄道等)については、運営自体は維持するものの、一部本数等が半減する見込みです。ご注意下さい。
※航空便については,今後減便の可能性があることに留意する必要がありますが,空港閉鎖の情報はありません。具体的な便の運行についは,お手数ですが各航空会社にお問い合わせ下さい。また,空港までの交通機関も運営は維持される見込みです。
(2)【商業施設等の一時的閉鎖に係る措置】
本日(14日)より、マドリード州にて、スーパー等の食料品店、薬局等以外の商業施設を一時的に閉鎖するとの措置がとられている他,その他の複数の州でも同様の措置がとられておりましたが、上記「警戒事態」宣言により、スペイン国内全体にて、同様の措置が適用されることとなります。
最後に
本日、日本から交換留学で来ていた知り合いの学生が、大学からの帰国命令で帰国してしまい、個人的にちょっぴり寂しいです。
やっぱり同胞が外国にいるというのは、なんだかんだ言って心強いことを身を持って実感しました。
ただ、仕方がないとはいえ、こちらの学期は既に半分程度終わっているので、小さな子どもではあるまいし、もう少し学生に配慮した決断ができなかったのだろうか、と思います。
もちろん大学側も検討に検討を重ねた結果であることは承知していますが、せっかくの交換留学という機会が・・・。
反対に、陽気なスペイン人らしいというか、元気づけられた出来事もありました。
本日15日の夜、机に向かっているとなんだか外から割と大きな音が。
「なんだ!?スペイン人はこんな時でも飲んでパーティーやってるのか!?」と馬鹿な私は一瞬思いましたが(笑)、全然違いました。
誰が始めたのか分かりませんが、家の窓を開けて、沢山の人々が拍手をし、「ヒューヒュー」と口笛を吹いて、互いを励まし合っていたのです。
たぶんこれから毎日こういった励まし合いをするようなことがあると思うので、これを15日間毎日楽しみに(もしかすると日課に)過ごしてみようと思います。
明日16日からは本格的にオンラインでの授業が始まるので、それについても追って紹介・報告しようかと考えています。
そして、明日からはスーパーへの買い物以外とゴミ捨て以外は外出しません。私のせいで「アジア人は非常識だ!」なんてレッテルが貼られてしまっては皆さんに本当に申し訳ないですしね。
スペイン、日本、世界中のどこかにいる皆さん、このウイルスなんかに負けないよう、皆で工夫して乗り切りましょう!
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