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Teach For Japanで教育に携わる研修生の思い | 応募までの過程や日本の教育課題について生の声

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こんにちは、Ayakaです。

 

先日、経済学者であり、慶應義塾大学総合政策学部教授の中室牧子さんが書かれた『「学力」の経済学』という本を読んでいたところ、教育NPOであるTeach For Americaの話が出てきました。

 

そこで筆者はふと思い出したのです。

 

「そういえばTeach For Japanでフェロー候補生として研修を受けている方いるなぁ」と。

 

Teach For Japanは教室から世界を変えるをミッションとする認定特定非営利活動法人で、Teach For Japanで研修を行った人材を、教員として2年間、日本国内の学校へ配置するプログラムを運営されている団体です。

 

先ほど少しだけ紹介したTeach For AmericaはTeach For Japanが出来るだいぶ前の1990年に、当時まだアメリカの名門大生だったウェンディ・コップ氏によって設立されました。

 

Teach For Japanはというと、松田悠介氏がハーバード大卒業後に就職したコンサル企業を辞められて、2010年に創設され、2020年でちょうど10年目です。

 

今回はそんなTeach For Japanで2021年4月から、フェローとして学校現場へ派遣される予定のごりぱちさんにTeach For Japan目指したきっかけ、Teach For Japanのミッション、Teach For Japanが求める人材、日本の教育の課題点などについて伺いました。

 

実はごりぱちさん、以前にも筆者からのインタビューを受けてくださったことがあり、今回は2回目になります。

 

1回目はこちら▼

 

何とも図々しい筆者に、今回もごりぱちさんは嫌な顔一つせず、快く応じてくださりました。

 

尚、この記事で皆さんに共有するTeach For Japan、日本の教育についての話は、あくまで入門編と捉えていただくということでお願いします。

 

Teach For Japanについてより詳しく知りたい方のために、記事の途中や下にリンクを貼っておくので、是非飛んでみてください。

 

教育については、既に素晴らしい書籍が沢山出されていますよ~!

 

※この記事はTeach For Japanによってスポンサーされていませんまた、この記事に書かれている内容はTeach For Japanの公式な見解ではありません。

 

 

 

 

Teach for Japanを目指すきっかけ

 

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―今回もまたお時間頂きありがとうございます。早速ですが、まず、ごりぱちさんがTeach For Japanにフェロー候補生として入るまでの経緯を教えてください。

 

めっちゃ最初のきっかけは、僕が大学院生だった頃、Teach For Japan創設者の松田さんが主にTeach for Americaについて書いた『グ―グル、ディズニーよりも働きたい「教室」』を読んだことだね。

 

それがきっかけで松田さんの講演会に行ったんだ。

 

ただ、彼の本を読んだ時も、彼の講演会に行った時も、まだそこまで強く「TFJで働きたい!」とは思ってなかった。

 

僕は、ブログにも挙げているんだけど三ヶ月ごとにやりたいことリストを作っててね。

 

そのリストの中には青年海外協力隊に参加することが入っていたり、大学院卒業後には社会に10代の居場所と出番をつくることを目指した活動をしている認定NPO法人カタリバに関わっていた時期もあったから、漠然と教育には興味があったんだろうな。

 

―ブログにも書かれていた通り、今回のコロナの世界的流行により、夫婦で行っていた世界一周も予定を変更せざるを得なくなったようですが、ごりぱちさんの進路にも当然影響があったわけですよね?

 

そうだね。

 

青年海外協力隊は、思いっきり海外に派遣されるプログラムだし、夫婦で同じ地域に派遣される可能性も低いから参加は現実的ではないと判断したんだ。

 

そこで、さっき言ったやりたいことリストの中に入れてたTeach For Japanで教員として働くことを「今本気で目指そう」って決意したんだよね。

 

 

実際に研修を受けてみて

 

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※写真はイメージです。

 

―Teach for Japanの代名詞は教室から世界を変えるですが、この真意をTeach For Japanの中の人であるごりぱちさんからもう少し説明していただけますか?

 

Teach For Japanが教師を設置する学校は、小学校と中学校なんだけど、そこって義務教育を受けるところじゃん?

 

義務教育ってその名の通り、全員が受けるものだから、全員が教育を受ける場所、学校であり教室が変われば、そこで学んだ生徒が変わり、その生徒が世界に出れば世界も変わるよねって意味だと理解しているよ!

 

―ごりぱちさんは今研修でどんなことをされていますか?

 

教育基本法・特別支援・性教育・いじめ対策といった、幅広い内容を週に一回、オンライン研修で受けているよ。

 

また、月に一回は集合研修で模擬授業を行い、アルムナイの方からフィードバックをもらいつつ、授業内容の改善をしています。

 

他にも、Teach For Japanコミュニティ内でいろんなイベントがあるので、学ぶ環境が整っています。

 

―どんな小・中学校にTeach For Japanの教師は派遣されるんですか?

 

Teach For Japanを創設して最初の5年間は、いわゆる教育困難校に限定的に派遣してたそうなんだけど、もう今ではTeach For Japanと提携をしている自治体が指定する小・中学校なら関東・関西・九州どこにでも派遣されるよ。

 

ただね、やっぱり本家のアメリカと比べると規模はまだまだ小さいと感じています。

 

(2020年11月現在)今実際にTeach For Japanから派遣されている教師は100人いないのが現状。

 

<<参考資料:収支・年次報告 | Teach For Japan>>

 

―派遣されている教師が少ないのにはいくつか理由があって、その中の1つは選考の厳しさではないかと(筆者が勝手に)考えているのですが、Teach For Japanを通して教育に携わるには、教育に熱い思いがある以外に、どういう人物が求められますか?

 

教育に対する熱い思いを持っていることは、もちろん重要な要素。

 

ただ、個人的には、チェンジメーカーになれる人、なりたい人を強く求めていると感じた。

 

この、チェンジメーカーの意味はTeach For Japanでの活動を通して何かを「変えろ!」ということだけではなくて、Teach For Japanでの2年間が終了した後も、色んな手法を使って社会にインパクトを与えられる人になってほしいという意味合いが強いかな。

 

あと、その人自身が変わるという意味もあるね。

 

Teach For Japanでの活動終了後も、教育現場でチェンジメーカーとして走り続ける人がいれば、

 

Teach For Japanでの活動を通して、教育現場以外のフィールドで挑戦したいことが見つかる人もいる。

 

起業する、企業に入る、別の団体で働くなどね。

 

ただ、Teach For Japanで活動したことのある皆の根底にある思いは「社会をより良くしたい」。だから、社会へインパクトを与える手段は違えど、最終的に目指したい目標は同じ。

 

反対に、僕が「こんな人は来ない方がいい」と思うのは、「教員採用試験に落ちた。Teach For Japanは教員採用試験的なものがないから楽そう」みたいな理由でTeach For Japanを目指す人だね。

 

少し厳しいことを言うようだけど、そんな思いでTeach For Japanに来てもらっても合わないと思う。コミュニティ内で浮いてしまうかも。

 

―Teach For Japanで教員になるには教員免許は必ずしも必要ないそうですが、一体どんな仕組みになっているんですか?

 

教員免許がない人は、臨時免許状を発行してもらい、常勤講師として自治体に派遣される予定です。

 

免許がない人の場合、小学校教員として派遣される割合が多いと聞きます。

 

常勤講師といえども、派遣された現場で行うことは基本的に教諭と同じだと思ってもらっていい。

 

ただ、シビアな話をすると、違うのは給料。教員免許を持っている人と持っていない人では、長期的にかなり違う額になる。

 

―え、部活とかも担当するのにですか!?

 

そうだね。

 

教員免許を持っている教師の中には、「教員免許なんていらないよ」って言う人もいるけど、僕はまだ研修中の身で現場に出たことがないから実際どうなのかを現時点で伝えることはできない。

 

ただ、教員免許を取るためには一定期間の勉強や実習が必要だから、努力を示す1つの指標ではあるよね。

 

 

人生を左右するITリテラシー

 

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―ごりぱちさんが今までに感じた、又、Teach For Japanから現場に派遣されていらっしゃる教員が感じている日本の教育の課題点はどういう所にありますか?

 

僕はまだ現場に派遣されてないからなんとも言えないんだけど、教員として働いた経験のある人から聞いた話によると、学校によっては時代が30年くらい遅れているらしく・・・。

 

例えば、教室に黒板しかなくて、プロジェクターがついていない学校が未だにあったり。

 

教員のITリテラシーが相当低い学校では、パワポやエクセルを少し使って見せただけで「すご~い!」って言われることもあるらしく・・・。

 

教える側のITリテラシーの高低によって、教えられる側の子どもたちの学びの質にどんどん差がつくんだよね。

 

だから、資金も意欲もあって設備投資ができる学校とそうでない学校の差が既に明らかなんだ。

 

資金だけじゃなく、意欲もってのは、学校って正直校長先生の権威がかなり大きくて、校長先生の意欲次第で生徒が受けることのできる教育も変わってしまうって意味。

 

―コロナ禍において、ITリテラシーやネットリテラシーの格差が一層浮き彫りになったことは、読者の皆さんの周知のことと思います。

 

まず、生徒に、使えるIT設備や技術が手元にあるかどうかで差が開くし、それが手元にあったとしてもネットリテラシーが高くないと、自分が欲しい情報にアクセスできない。

 

そもそも生徒自身、自分が欲しい情報が何なのか分かってない場合もあるよね。

 

だから、ネットリテラシーの高低、有無によって人生が決まると言っても過言ではないと思う。

 

 

「教員になりたい!」とは思えない?現場

 

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―コロナの世界的流行前から依然としてある日本の教育現場の課題についてはいかがお考えですか?

 

現場で毎日必死に生徒のために頑張っていらっしゃる先生方には気を悪くしないでほしいのだけど、日本の教育現場は、よっぽどの人でない限り「教員になりたい!」と思える環境ではない

 

教員は、授業そのものだけじゃなく、授業準備、テスト作成、生活指導、進路指導、部活、保護者への対応、文科省からの資料へ回答などなど、本当に色々なことに対応しないといけないんだよね。

 

こういうあらゆる業務を好き好んでできる人ばかり世の中にいるわけじゃないし、いくら生徒が好き、教育に携わりたい人でもここまでやることが多いと、ストレスを感じることはあるよ。

 

良い人材を育てないと世の中は良くならないから、そもそも育てる側の人間(=教師)に優れた人に来てもらった方がいいのに、そういう人が進んで「来たい!」と思える現場ではないことが多いのが前からある課題だと考えてる。

 

それこそ、多くの人にとって、日本の教育現場は、グーグル、ディズニーよりも働きたいと思える環境ではない(笑)

 

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―最後の質問になりますが、Teach For Japanがこれから目指していくことについてお聞かせください!

 

「教室から世界を変える」っていうTeach For Japanの根本はこれからも変わらない。

 

ただ、「今の日本の教育が全然ダメ」とか言ってるわけではないんだ。

 

生徒が社会に出た時に「幸せだな」「生まれてきて良かったな」と思える社会を作りたい。

 

それが僕の願いであり、Teach For Japanの願いでもあるから、生徒にそう思ってもらえる社会にできるよう、少なくとも今から2年間は教育を通して実現していく予定。

 

日本の教育の良いところは残しつつも、現場にいる先生が変われば、生徒が変わり、そして社会が変わることを信じて、現場に出ても頑張っていきたいです!

 

 

最後に

 

 

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改めて、ご多忙の中インタビューに応じてくださったごりぱちさん、ありがとうございました。

 

又、投稿前に記事内容を見てくださったTeach For Japanの皆さん、ありがとうございました。

 

実は、筆者の母親は教師なのですが、確かに彼女の働き方を側で幼い時から見てきていた反動もあってか、中学生の時から「何があっても日本で教師にはならない!」と周りに宣言していました(笑)

 

母は教育に携わるのが天職なようで、いつも楽しそうに学校へ行き、保護者対応や部活の顧問、テスト作成なども難なくこなしているのですが、私には到底真似はできそうもありません。

 

ごりぱちさんが仰っていた「進んで「行きたい!」と思える環境じゃない」、これは筆者の母親を通した間接的な実体験からも非常に納得できます。

 

一方で、ごりぱちさんの口から「幸せ」というキーワードが出てきたことには、明るい希望が持てました(私何様。すみません)。

 

ごりぱちさんだけでなく、Teach For Japanを通して活動されている/た方々、教員の方々、教育以外で社会に貢献されている方々の多くが、様々なところから、人の「幸せ」を願って活動してくださっているのだと想像すると、「こんなコロナ禍でも世の中捨てたもんじゃないな」と思うわけです。

 

確かに、ITリテラシー、ネットリテラシーの格差を始め、様々な教育課題が残っていますが、この記事を読んでくださった方の一人でも多くがこの問題に関心を持つことだけでも意味があると思います。

 

これで本当に最後にします。Teach for Japanに少しでも興味を持ってくださった方へ。

 

教師として以外にもTeach For Japanに関わる方法はいくつかあります。

 

下にリンクを貼っておくので、是非チェックしてみてくださいね。

 

▼Teach For Japan関連のリンク▼

Teach For Japan | 教室から世界を変える

職員採用 | Teach For Japan

プロボノ・インターン募集 | Teach For Japan

その他の関わり | Teach For Japan

 

皆さんの人生に幸あれ。

 

 

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