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【ポーランド正規留学前半】現役大学生が授業の振り返り&解説~課題・セミナー・講義・プレゼン・試験~

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こんにちは、Ayakaです。

 

ポーランドでの3年間(6学期)の大学生としての生活が終了したので、1年半、1~3学期の間に履修してきた授業を、必修、選択科目両方ご紹介します。

 

私の在籍している大学の学科はUPIR(Undergraduate Programme in International Relations)―国際関係学部です。

 

卒業する時には下記の能力が身につくように構成されています。あくまできちんと勉強すれば、の話ですが(笑) 

 

The graduates of the Undergraduate Programme in International Relations should have acquired knowledge in economics, social, legal and political sciences which give him/her understanding of how international relations and world economy function.

 

(訳)国際関係学部の卒業生は、国際関係と世界経済の動きを理解する上で必要な経済、社会、法、政治の分野においての知識を有する。

 

 

 

1回生1学期(第1セメスター)

 

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必修科目

 

Sociology of International Relations – 国際関係社会学

この教科は教授の授業の進行の仕方が本当に素晴らしく、今でも多くのことが頭に残っています。セミナー形式だったので、生徒の発言機会も多く、異なった考えを聞くことができました。

 

特に面白かったのが生徒たちのプレゼンテーションで、中でも、ポーランド国内で自分の宗教的価値観を表現する自由度や、学校の図書館という公共の場で実際にお祈りをしてみて、周りの人がどういう反応をしたかの実験を紹介したプレゼンです。

 

Political and Economic Geography – 政治経済地理学

レクチャーだったのですが、教授がプレゼン等、ビジュアルな教材を全く使わず、ただひたすら90分間話していたので、正直つまらなかったですし、何を言っているかちんぷんかんぷんでした。出席も取られないので、来る生徒の数は毎週減っていきました。

 

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Introduction to the Study of International Relations – 国際関係学入門

週に2回あり、1回目と2回目の教授が違う授業でした。

 

片方の教授は事前に指定された範囲を読んでいない生徒は容赦なく退席を要求され、全く出席を取らないけれども、読んできていれば理解の深まる授業でした。

 

一方の教授は、事前準備は全く気にせず、出席は毎回取り、セミナー形式だったにも関わらず教授がずっと話をしていて、内容も高校までに既に習ったようなことでした。

 

History of International Relations - 国際関係の歴史

政治経済地理学よりはマシだったものの、教授がひたすら話す形式だったので、集中が切れてしまうことがしょっちゅうでした。

 

また、どうしても特に19世紀頃まではヨーロッパの歴史が中心になるので、授業の後で個人的に調べなければならない名前や事柄が沢山ありました。テストも散々な結果に終わったことを覚えています(泣)

 

 

選択科目

 

Transformation in Poland after 1989 – 1989年以降のポーランドの変容

 

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1989年はポーランドが旧ソビエト連邦から脱退した年です。脱退後、ポーランドがどのように変わっていったかの基礎知識を毎週違う教授から学びました。

 

ポーランドに来て初めの年だったので、まず近年の国内の動きを学べたのは良かったと思います。我ながら、良い選択をしたと思います。ポーランド以外から来た生徒向けの授業だったため、本当に色々な国から来ている生徒に出逢えました。

 

 

1回生2学期(第2セメスター)

 

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必修科目

 

Studies on the States – 国に関する論考

Statesと聞くと、アメリカ合衆国を思い浮かべる人もいると思いますが、ここでのStates はNationsの意味です。

 

プラトンや、マキャベリ、トーマス・ホッブズ、ジョン・ロック、マルクスなど、歴代の有名な哲学者たちの文献の一部を事前に読んで、彼らが国・政府の在り方についてどう考えていたのかを学びました。

 

高校の時は名前と理論名だけ聞いて「ふ~ん」と思う程度で済ませていたのですが、彼らが実際になぜそのような考えに至ったのかも歴史的背景を通して学ぶことができました。

 

Philosophy - 哲学

国に関する論考と同じ教授が担当した授業でした。

 

こちらもアリストテレスカントなど有名な哲学者たちの文献の一部を事前に読んで、授業で詳しく考察するスタイルでした。

 

ただ、私の英語力不足で、英語の文献がかなり難しかった為、日本語訳も読みながら、英語文献と照らし合わせて理解しようとしていました。国に関する論考と同じくらい勉強したはずですが、試験の結果は散々でした(泣)

 

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Introduction to Law – 法学入門

名前の通りですが、法律に関する基礎知識を学びました。

 

個人的には、教授の質問の仕方のおかげで内容がスッと頭に入ってきやすく、授業前は「法」と少し構えていましたが、教授のおかげで法律や犯罪ついてもっと学びたい!と思えました。

 

ただ、まだ国際法などの段階ではなく、あくまで入門なので、授業中はポーランド国内の事例が用いられました。日本との違いも見つけることができて興味深かったです。

 

Information Technologies – 情報技術

科目名だけ見ると難しそうなことをしたかのように見えますが、エクセルでグラフを作ったり、自分の仮のホームページを作ってみたりと、基礎を1学期の半分の期間学んだだけです。

 

と言っても、エクセルをあまり使ったことのない私にとっては割と実用的なことが学べました授業でした。

 

European Integration – ヨーロッパの統合

ヨーロッパの統合という科目名ですが、99%欧州連合に関する内容でした。

 

勘違いしやすいですが、ヨーロッパ=欧州連合ではありません!

 

欧州連合の歴史、構造、機能、課題を徹底的に学びました。ただ、暗記しなければならないことが多かったので、試験がとっくの昔に終わった今となっては、暗記した内容の50%ほどは忘れてしまっていると思います。

 

プレゼンをする機会があったので、私は「日本と欧州連合」を題材にしました。

 

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Economics – 経済学

この授業は2コマ連続(15分の休憩を挟んで計180分)だった上、半数以上の生徒が理解していないまま次へ次へと進んでしまう授業だった為、本当に疲れました。

 

また、教授の作ったプレゼンは字が多かったです。

 

経済学の基礎中の基礎は高校でかじっていた為、試験自体はなんとか乗り切ることができましが、計算の仕方はもう忘れてしまいました。

 

 

選択科目

 

Contacts between Islam and Christendom in the Early Modern Period – 近世におけるイスラム教とキリスト教世界の接触

私は学問としての宗教に興味があるので、本当に期待していた授業だったのですが、教授は用意した原稿をプレゼンのスライドに合わせながらひたすら読んでいただけだったので、何も頭に残っていません。本当にガッカリです。

 

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2回生1学期(第3セメスター)

 

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必修科目

 

Public International Law – 国際公法

国際公法のまだまだ基礎の段階ですが、教授の説明が分かりやすく、世界事情を交えて解説してくださったので、好きな教科の1つでした。

 

覚えるべきことが多く、試験が近づいていて緊張していますが、第4セメスターで選択科目として履修予定のIntroduction to humanitarian assistance – 人道支援入門を学ぶ上で必要となる知識なので特に力を入れて勉強しようと思います。

 

Demography – 人口統計学

基礎知識は高校までに習っていることが前提のようだったので、教授は統計的に将来どのような人口の推移が予測されるか、将来予測される問題への対応策など、未来志向でセミナーの大半が進んでいきました。

 

国連の持続可能な開発目標とも関連させた内容も授業の後半に出てきて、非常に興味深かったです。

 

先進国、発展途上国、後発開発途上国の3つのグループに分かれて生徒がプレゼンをしましたが、国ごとに抱える問題が全く違っていて勉強になりました。

 

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International Cultural Relations – 国際文化関係

アメリカの政治学者サミュエル・ハンティントンの考え、文化の力や、文化の保護・保存についての歴史などを学びました。

 

色々な国から学生が来ているだけあって、時々議論がヒートアップし、意見が衝突することもありました。

 

正直初めは、科目名だけ見て、簡単だろうと過小評価していましたが、文化が政治的にどう利用されたり又は抑圧されてきたかや、文化を守ろうとする動きがどのように出てきたのか学び、自分の知らないことがまだまだ沢山あると気づかされました。

 

International Economic Relations – 国際経済関係

科目名の通り、世界の経済事情や経済関係を、お金が現在のように紙幣ではなく、金(Gold)だった頃から学ぶ科目です。

 

内容自体は興味深いのですが、教授の話す内容があっちへ行ったりこっちへ戻ってきたりと、少し分かりにくいので、試験前に再度猛勉強しなければなりません。

 

Economic Policy – 経済政策

各国の政府のみならず、世界銀行などが経済に対してどのような政策をとってきたかについてや、政策の強みと弱みについての授業でした。

 

世界経済がどのように動いてきてどのような政策が取られてきたかや、経済システムの分類が少しずつ分かるようになりました。

 

選択科目

 

Security system in Asia – Pacific Region – アジア太平洋のセキュリティシステム

特に中国インドの歴史、アジア太平洋における力関係を重点的に学びました。ポーランド国外からのゲストスピーカーも2度招かれました。

 

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Poland 101: Beginner's Guide to Polish Culture, History and Society - ポーランド101: ポーランドの文化、歴史、社会の基礎

これもポーランド国外からの生徒向けの授業です。ポーランド全体を浅く広く学びました。

 

政治についての授業の時、参加している生徒でポーランドの政党への模擬選挙を行い、私の予想していた結果と違ったので面白かったです。また、各政党がどのような方針を取っているかがよく分かりました。

 

Ethnicity and Imperia. East Central European the national, confessional and cultural context – 人種と帝国。東中央ヨーロッパの国、信仰、文化

たまに生徒から質問や発言がありましたが、基本教授が話していて、内容も正直あまり面白くなかったので、ほぼ聞いていませんでした。

 

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Discourse of Conflicts and Reconciliation – 対立と和解の談話

国同士の対立や争いごと、人同士の対立や争いごとでどのように暴力以外で解決してきたか、もしくは解決しようとしてきたかをセミナー形式で学びました。

 

小さなグループで活動したり、発言する機会が多く、非常に活発なセミナーでした。

 

各々の生徒がする最終プレゼンテーションで最終評価が決まります。

 

第二次世界大戦中の出来事を映画化したThe Railway Man(邦題:レイルウェイ 運命の旅路)が授業中に題材として扱われた日がありました。

 

 

言語科目

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私の在籍する学科は卒業時までに、自分の第一言語と英語以外の、第三言語をB1レベル以上取得していなければならないという規定があります。

 

規定がなくても取っていたと思いますが、スペイン語習得を目指しています。

 

ポーランド語はスペイン語と同時に第1セメスターで取っていましたが、私にとっては難しすぎたのと、他の科目でいっぱいいぱいで、負担がきていたので、一旦止めました。

 

再度興味が持てるようになったら取ってみようかと思います。

 

 

特殊な科目

 

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日本も大学によると思いますが、私の在籍している学科の生徒は6セメスター中、3セメスター体育を取らなければならならいという規定があります。主に出席のみで合否が決まり、各セメスター中、3回以上欠席すると自動的に不合格です。

 

他には1度のみ、著作権についての講義があったり、ポーランド国内で働く上で持っていると良い知識について、「職場での健康と安全」という科目をオンラインで取得する必要がありました。

 

 

まとめ

 

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よく海外の大学では学生がよく勉強する、と言われます。予習や復習がかなり必要な教科に関してはそうだとは思いますが、私の通っている大学の生徒全員が試験期間以外も常に猛勉強している訳ではありません。

 

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また、授業形式もに日本の大学と異なるか(講義形式ではないか)と言われれば、そうではありません。

 

事細かに読んでくださった方は、「なんだ海外の大学にもつまらない授業が結構あるじゃないか」と思われたことと思います。

 

今回の記事から、

 

海外大学に進学することが必ずしも華やかで良いことづくめではない

 

海外に進学しているからと言ってそれだけで何か特別なことがあるわけでもない

 

ということが伝われば嬉しいです。

 

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