こんにちは、Ayakaです。
日本では第二派が来そうとか何とかで、特に東京の心配を遠くからしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
初めてコロナに関するスペインの状況について3月14日に投稿し、かれこれ12日も経ったと考えると色んな意味で恐ろしいですが、現地より近況報告します。
日本のメディアではどう報道されているか詳しくは知らないのですが、LINEニュースで見る限り、欧州はイタリアとスペインを中心に、そして今はアメリカ合衆国で話題が持ち切りになっている印象を受けます。
まぁ、日本のメディアだけでなく全世界が同じでしょう。
再三の注意となりますが、私の見た・聞いた情報だけを頼りに書いているので、これがスペイン全土・ヨーロッパ全体の状況だと思わないように、お願いしますね。
バスク州・ビルバオ
バスク州と言っても広いので、まずは私のいるビルバオという街の位置からおさらいです。
スペインの北部にあり、雨のよく降る街です。
ただ、日本の夕立みたいな恐ろしい降り方はしません(笑)
やっとシリアスに受け止め始めた?
外出禁止令が出ていて、スーパーへの買い出しや必要な薬局や病院関係の用事、犬の散歩は許可されていますが、それ以外の不要不急な移動には制限がかかっている状況が続いています。
「緊急事態」が4月12日午前0時まで継続することがスペインの下院議会で3月26日に承認されたので、この状況は短くとも4月11日午後11時59分まで続くことになります。
15日に状況報告をした時と少し変わったかな?と思うところは、マスクをする人が0から10~20%ほどに増えたことです。
私もそのうちの1人です。
ご存知の方が多いかとは思いますが、アジア(特に東アジア)以外でマスクを着用することは珍しい為、マスクをしていると「何か重大な病気に感染している」と思われらしく、
感染予防や飛沫防止のためにヨーロッパでマスクが使われることは、医療関係者以外にはほとんどありませんでした。
しかしここ1週間くらい、外出している人を見るとマスクを着用したり、スカーフなど何か口元を覆える物を身に着ける人が確実に増えています。
それでもまだ全体の1~2程度なので日本と比べるとマスク着用率が高いとは言えませんが、感染拡大が止まらないスペインの状況を重く受け止め始めたのかな、と感じています。
マスク着用率が低いのには、慣れていない習慣という理由だけでなく、マスクの量が足りないという理由もあると友人から聞きました。
これはスペインだけでなく、オランダなど他のヨーロッパ圏でも同じみたいです。
たまたま動画を見つけ、ちょっとした工夫でマスクが作れるので、ご紹介しておきます。ここまでしなくて良いのが一番ですが。
簡単♡ハンカチマスク!縫わない マスクの作り方 How to make a mask
今度「マスクが無いからしてないんだ」とか言う人がいたら、この手の動画を見せつけて「どうだ!ジャパニーズクオリティーはすごいだろ!」と一発言ってやろうとバカなことを思った私でした。
続いてスーパーですが、いつも行く店舗でちょっとした変化がありました。
これは先週土曜日3月21日の様子ですが、初めてスーパーに入るのに並びました。
ただ不幸中の幸いとでも言いましょうか、15分くらいしか並ばなくて良かったので、げっそりと疲れるまでにはなりませんでした。
土曜日の昼下がりという混雑する時間帯に行ったのがいけなかったようで、その後日曜日明けの平日はスーパーに入るためだけに並ばなくても大丈夫です。
Sanitizerとナイロン製手袋は入り口に置いてあるので、必ずSanitizerで手を消毒してから手袋をつけて買い物をします。
制服を着た警備員さんが入り口に立って、きちんと消毒してから入っているか、人と人が近づきすぎていないかを確認されています。
ただ、私がよく行くこのスーパーでは、もともと「平常時」にも警備員さんは見回りをしていらっしゃいました。
写真では見えにくくて申し訳ないのですが、今日気付いた変化はベンチでした。
確か、昨日まではベンチに座ることができていたのですが、今日の朝には赤と白のテープが貼られていて、「座るな」状態でした。
また、私の気のせいかもしれませんが、鳩の動きが遅くなってきているような気がしていて、エサを与える人が一気に街からいなくなったからかな、と思いました。
一匹お亡くなりになってしまった鳩を見つけましたしね・・・。
▲郵便局の入り口
どうしても日本へ送付しないといけない書類があったので、郵便局へ行きましたが、まず「速達は無理」と言われ、調べた結果、挙句の果てには「今は日本へは送ることができない」と言われてしまい、泣く泣く家へ戻りました。
大きな荷物ではなく、ただの封筒1通がダメでした(泣)
いつから再開するか分かるか聞きましたが、郵便局の方もこの状況下では分からないと仰っていました。
郵便局は現在午前9時半から午後12時半までの3時間営業となっています。
中へ入っても2メール以上人との距離を保ち、大人数が中で接触してしまわないよう、一人出てから一人ずつ入るようにとの注意書きが入り口に貼られていました。
外務省からの連絡
在スペイン大使館から届いた連絡を共有します。全部ではなく抜粋しているので、もっと詳しく知りたい方は在スペイン日本国大使館のホームページをご覧ください。
【新規事項概要】
◆本日(26日)、3月14日にスペイン政府が宣言した「警戒事態」を当初の予定(15日間)より更に15日間延長し、4月12 日午前0時まで継続することが下院議会で承認されました。今後、 同延長に関する政令が改めて発出される予定であり、基本的には、 移動制限、食料品店や薬局等を除く全ての商業施設の閉鎖、ホテル の閉鎖等現状の措置が維持される見込みです。具体的措置に変更が ある場合は随時お知らせいたします。
◆スペイン政府の「警戒事態」宣言にかかる措置の一環として、一部の例外を除き、スペイン全土における全てのホテルや短期滞在や 観光用宿泊施設が本日(26日)までには一時的閉鎖となる旨ご連 絡させて頂いておりましたが、一部労働者等の宿泊の受け入れを念 頭に閉鎖しないホテルが発表され、同ホテルには、 帰国予定があるものの、未だ帰国することができていない旅行者等 の当地滞在者も宿泊可能となっております( 具体的に予約の際には,空室の有無等,事前にご確認ください。) 。詳細は以下をご確認ください。
(当館HPリンク)
https://www.es.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00028.html
コロナに関する前回の投稿はこちら
最後に
Coronavirus Deaths Are Skyrocketing in Spain
スペイン国内では、死亡した高齢感染者の遺体が放置されているケースや、イタリアでの誰にも看取られずに亡くなっていく感染者の話を耳にし、自分の身内が同じような状況にいたらと考えると本当に心が痛いです。
上の動画はスペイン時間3月26日にYoutubeに公開されたものです。
少し音楽とカメラワークで誇張しすぎているような気もしますが、スペインの首都・マドリードの状況の深刻さが分かる動画かと思います。
5分ちょっとの短い動画なので、是非観てみてください。
幸いにも、ビルバオは、動画内のマドリードほど暗い雰囲気はありません。
感染者数、死者数だけでなく、晴れ間が続いている天候も関係しているのかもしれませんが。
良いか悪いかは別として、この普通でない状況が「普通」になり、人々が現在の生活に慣れてきたような雰囲気を感じます。
緊急事態が宣言された当初にあったような買い占めは無くなり、トイレットペーパーやティッシュも、「平常時」よりは品数は少ないですが、普通に手に入ります。
相変わらずお肉は少ない状況ですが、午前中スーパーへ行けば欲しい商品が手に入ります。
最後に一点、また私の文句になってしまいますが(いちゃもんつけずにはいられない悪い癖です)、マスクに関して一言。
「それ意味ある?」と思うような付け方・使い方をしている人があまりにも多いのです。
車内では頭にかぶせている、スーパーから出た途端はずす、など。
スーパーで働く従業員さんもマスクを着用していない人がいるし・・・。
マスクで完全な感染予防はできないのかもしれません。
でも、陽性でも自覚がない人がいるように、自分が人に飛沫感染させてしまう可能性ももっと考慮した方が良いのではないのかと、素人ながら思います。
ちなもに、そのマスクを着用していなかったスーパーの従業員さんは咳を数回していたので、私は「何を考えてるんだ」と怒りを通り越して呆れてしまいました。
ゲホッゲホッという病的な咳ではなくて、コホッコホッという非常に軽い咳だったので、何も心配はしていませんが。
まさか後で陽性だったなんて判明したら・・・。
前述しましたが、日本も予断はできない状況だと思います。
皆で工夫して乗り切りましょう!
そして、最後まで読んでくださってありがとうございます!